第7回復興デザイン会議全国大会を、2025年12月5日(金)~12月7日(日)にかけて、「孤立する都市」というテーマで開催いたします。
今年度は、愛媛県での開催となります。本セッションとなる12月6・7日は現地+オンライン配信のハイブリッド開催となります。パフィオ宇和島および愛媛大学で開催する審査会・講演などをオンラインで配信します。現地での参加も受け付けております。申し込み時にオンライン参加/現地参加の希望をご記入ください。
概要:令和6年能登半島地震を受け、災害時の孤立と自立の重要性が浮き彫りになった。交通インフラの回復には時間がかかるが通信インフラの回復は早く、被災地でもInternetやSNSを介して、瞬時に大量の情報にアクセスできる時代となった。一方で、生活する生身の人間は孤立した地域で、果たしていかに過ごすことができるのだろうか。もちろん、被災し孤立した地域から新しく自立した地域社会が生まれる可能性もある。また、未来を見据えて備えることで、次の循環が生まれるかもしれない。被災、孤立、都市、集落、人に考えを巡らせながら、「孤立する都市」について、議論したい。
日時・場所:
12月5日(金) 復興デザインツアー(西予市・大洲市)※現地のみ
12月6日(土) パフィオうわじま ※オンライン配信あり
12月7日(日) 愛媛大学メディアホール ※オンライン配信あり
主催:復興デザイン会議


プログラム
12月5日(復興デザインスタディツアー)
概要:平成30年(2018年)7月の西日本豪雨により、愛媛県の野村町(現・西予市)から大洲市にかけての肱川流域は甚大な被害を受けた。これを受け、国・県・市が一体となった「肱川緊急治水対策」を実施し、令和6年5月末に堤防整備等が完成したことで大きく治水安全度が向上した。しかしながら、今後も気候変動の影響等により内水や外水氾濫による水害リスクは依然として存在し、公共交通やサプライチェーンなどの物理的ネットワークや、病院や商業施設といった都市機能は、依然弱く、災害時の「孤立」の懸念がある。
今回、この肱川流域の沿川地域を対象に復興デザインスタディツアーを開催する。「肱川流域の暮らしと今」を知ることで、なにがこの地域で次のステップとして必要なのか、考えたい。また、同時に、今取り組まれている各地での復興や今後起こりうる復旧・復興で、なにが求められるのか、考え、議論したい。
集合・解散:
・集合時刻・場所:9時・松山空港1階 レンタカー前(ジェットスターの搭乗口付近) ※松山市中心部にも集合場所を設定する予定です
・解散時刻・場所:17時・大洲駅前
見学場所:
宇和(田んぼダム)、野村ダム、乙亥会館付近、鹿野川ダム、大洲ふれあいパーク、肱川河川防災ステーション
※こちらで手配したバスにより移動します
参加費:実費(1000円を予定(現地にて集金))
※定員(30名)があるため、先着順になります。なお、本年のツアーは、大洲河川国道事務所との共催で実施いたします
12月6日
開催場所:パフィオうわじま
9:45 – 9:50 開会挨拶 森脇亮(愛媛大学/大会実行委員長)
9:50 – 11:00 事前の集団移転事業はどのように成立するか?
井若和久(徳島大学)、白石レイ(山口大学)、新宮圭一(復建調査設計)
コーディネート:荒木笙子・益邑明伸・植田啓太・小関玲奈
11:15 – 12:15 基調講演 安江雪菜(計画情報研究所、NOTOTO. )
13:15 – 14:45 南海トラフ地震えひめ事前復興の小中高校生への「教育」の取り組み
山本浩司(愛媛大学)、羽藤英二(東京大学)、黒田栄太朗(宇和島市立住吉小学校)、山口恵利(宇和島市立城北中学校)、窪地育哉(元愛媛県立宇和島東高校,松山東高校)、檜垣歩夢(愛媛県立南宇和高校)他
15:00 – 17:00 次世代が描く地域復興:中高生による防災地理部の活動
コーディネート:U30・若手WG
17:00 – 17:30 1日目総括/全体討議
進行:山本浩司、円山琢也、浦田淳司
17:45 – 18:30 懇談会
12月7日
開催場所:愛媛大学メディアホール
9:00 – 9:05 二日目挨拶
9:05 – 10:25 復興デザイン各賞 表彰式
祝辞 小川紀一朗(アジア航測株式会社)
コーディネート:小野悠・須沢栞・萩原拓也・小谷仁務
10:30 – 12:30 U30復興デザインコンペ ポスター公開審査
審査委員長 乾久美子、審査委員 浅子佳英、五十嵐太郎、岡部明子、上條慎司、髙橋一平、羽藤英二
コーディネート:井本佐保里・中尾俊介・永山悟・多田豊
13:20 – 15:30 U30復興デザインコンペ 最終公開審査
15:45 – 16:25 全体討議
進行:円山琢也、浦田淳司
16:25 – 16:30 閉会挨拶
藤井照久(復建調査設計株式会社)
参加申し込み
- 参加申し込みはこちら(Google Form)からお願いします。
- オンライン(Zoom URL)での参加方法については、後日、メールでご案内します。
- 全国大会についてのお問い合わせがありましたら、こちら(Google Form)からご連絡ください。
- 本シンポジウムは、土木学会 継続教育(CPD)プログラムに申請中です。認定次第、更新します。
- なお、受講証が必要な方は、講演会の終了後、所見・感想をお送りいただくことになります。感想は会の終了後にフォームを共有いたします。順次、CPD受講証をお送りします。
- CPD登録・提出にあたっては、土木学会以外の団体に提出する場合の方法等は提出先団体に事前にご確認ください。また、他団体が運営するCPD制度に関する内容については回答いたしかねます。