第6回復興デザイン会議全国大会 孤立する都市

第6回復興デザイン会議全国大会を、2024年11月29日(金)~12月1日(日)にかけて、「孤立する都市」というテーマで、開催いたします。

今年度は、東京大学で現地・オンラインのハイブリッド開催といたします。東京大学内で開催する審査会・講演などをオンラインで配信します。現地での参加も受け付けております。申し込み時にオンライン参加/現地参加の希望をご記入ください。

概要:令和6年能登半島地震を受け、災害時の孤立と、自立の重要性が浮き彫りになった。たしかに、インターネットやSNSの力でどこからでも世界中と瞬時に大量の情報をやりとりできる時代となった。一方で、生活する生身の人間は、孤立した地域で、果たして、いかに過ごすことができるのだろうか。もちろん、被災し、孤立した地域において、新しく自立した地域社会が生まれる可能性もある。自立したコミュニティは、次代の都市を作り上げるかもしれない。被災、孤立、都市、集落、人に考えを巡らせながら、「孤立する都市」について、議論したい。

開催日時:2024年11月29、30日、12月1日
主催:復興デザイン会議

現地会場:30日午後、1日:東京大学 本郷キャンパス 工学部11号館講堂
     30日午前:工学部1号館2階社会基盤学科演習室

プログラム

11月29日(金)

「福島浜通りの暮らしと今」復興デザインスタディツアー 
10時35分 いわき駅集合、18時頃 いわき駅解散

※スタディツアーの詳細・申し込みはこちら

11月30日(土)

9:00-9:10 開会挨拶
 中島直人 副実行委員長
9:10-11:20 U30復興デザインコンペ公開審査
 審査委員長:乾 久美子
 委員:浅子 佳英、岡部 明子、上條 慎司、髙橋 一平、内藤 廣、羽藤 英二
 コーディネート:井本 佐保里、中尾 俊介、永山 悟
(昼休憩)
12:20-14:30 U30復興デザインコンペ最終審査
14:40-15:25 能登半島地震調査報告と漁港の復興にむけて
 登壇者:中村 隆(水産庁)、藤本 圭志(小松市)、須沢 栞(東海大学)、松永 隆宏(東京大学)
 討議者:冨田 宏(漁村計画)、益子 智之(早稲田大学)
15:35-17:05 復興デザイン研究賞/復興政策・計画・設計賞 表彰式
 祝辞:小川 紀一朗(アジア航測株式会社)
 復興デザイン研究賞(審査委員長:原田 昇(中央大学))
 復興政策・計画・設計賞(審査委員長:羽藤 英二(東京大学))
17:15-18:15 未来につなぐ復興デザインの力:現場で問われる計画・設計者の役割
 登壇者:五十嵐太郎、伊東豊雄、乾久美子、内藤廣、羽藤英二
 コーディネート:小野 悠、益邑 明伸
懇談会 ※1時間程度・有料

12月1日(日)

9:00-9:05 二日目挨拶 
 本田利器 実行委員長
9:05-11:00 次世代が描く地域復興:中高校生による復興・事前復興の活動
 あなん防災地理部、愛媛県立宇和島東高校、愛媛県立大洲高校、愛媛県立大洲農業高校、愛媛県立南宇和高校、愛媛県立八幡浜高校、大阪教育大学附属高校天王寺校舎、静岡県立天竜高校
 コーディネート:U30・若手WG
※中高校生による復興・事前復興の活動の参加申し込みはこちら(Google Form・〆切 11/1)
11:10-12:10 基調講演「東日本大震災の復興検証から、取り組みのあり方を考える」
 講演者:菊池雅彦(東京大学)
 コーディネート:福田 大輔
(昼休憩)
13:00-14:00 台湾における官民連携の災害対応-2024年花蓮地震を事例に
 登壇者:Lee Fuhsing(茨城大学)
 コーディネート:中居 楓子、小谷 仁務
14:10-15:40 復興現場で奮闘する若手:復興デザインにおける当事者意識
 登壇者:苅谷 智大、小池 裕子、永山 悟、吉海 雄大
 コーディネート:大津山 堅介、渡邉 萌、荒木 笙子
15:50-16:30 全体討議
 進行:福田 大輔、浦田 淳司
16:30 閉会挨拶
 藤井 照久(復建調査設計株式会社)

参加申し込み

  • 参加申し込みはこちら(Google Form)からお願いします。
  • オンライン(Zoom URL)での参加方法については、後日、メールでご案内します。
  • 参加費は無料です。
  • 全国大会についてのお問い合わせがありましたら、こちら(Google Form)からご連絡ください。
  • 本シンポジウムは、土木学会 継続教育(CPD)プログラムに認定されております。認定番号・単位数は下記の通りです。
    • 11/29 認定番号JSCE24-1458(5.5単位)、11/30 認定番号JSCE24-1459(7.7単位)、12/1 認定番号JSCE24-1460(6.2単位)
    • なお、受講証が必要な方は、講演会の終了後、所見・感想をお送りいただくことになります。感想は会の終了後にフォームを共有いたします。順次、CPD受講証をお送りします。
    • なお,CPD登録・提出にあたっては,土木学会以外の団体に提出する場合の方法等は提出先団体に事前にご確認ください。また,他団体が運営するCPD制度に関する内容については回答いたしかねます。

セッション詳細情報(随時更新)

30日 14:40-15:25 「能登半島地震調査報告と漁港の復興にむけて」

本年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により、能登半島の各地域は地震、津波、火災により大きな被害を受けた。また、9月には奥能登豪雨により被災地が再度被害を受けるとともに、仮設住宅や復旧工事現場等にも被害が生じた。能登半島地震における調査報告に加え、漁港復興に取り組む中村氏・冨田氏、広域避難の課題に取り組む藤本氏・須沢氏から、これまでの復旧・復興の状況を報告いただき、今後について、議論したい。

登壇者:中村 隆(水産庁)、藤本 圭志(小松市)、須沢 栞(東海大学)、松永 隆宏(東京大学)
討議者:冨田 宏(漁村計画)、益子 智之(早稲田大学)
コーディネート:浦田淳司、須沢栞

30日 17:15-18:15 未来につなぐ復興デザインの力:現場で問われる計画・設計者の役割

本トークセッションでは、頻発する自然災害への対応において、被災者に寄り添いながら、未来に備えた空間をどう築くか、復興デザインが果たすべき役割を議論する。また、パブリックからプライベートまで復興を進める主体が多様化する中で、復興の現場における計画・設計者が果たすべき役割を再考する。

登壇者:五十嵐太郎、伊東豊雄、乾久美子、内藤廣、羽藤英二
コーディネート:小野 悠、益邑 明伸

1日 9:05-11:00「次世代が描く地域復興:中高校生による復興・事前復興の活動

長期的な復興を描く主体となる全国各地の中高生が,地域の災害時の課題解決と平常時のまちの活性化を目的とした「事前復興」の活動内容を発表する。「地域のよりよい理解を下敷にした災害復興への備え」を理念に,様々な世代の人々とともに自ら地域を歩き,様々な声に耳を傾け懸命に考えてきた。この取組みが,地域の復興を描く「人づくり」を担う防災教育等の多様な展開の一助となることを期待したい。

参加校:あなん防災地理部、愛媛県立宇和島東高校、愛媛県立大洲高校、愛媛県立大洲農業高校、愛媛県立南宇和高校、愛媛県立八幡浜高校、大阪教育大学附属高校天王寺校舎、静岡県立天竜高校
講評者:小関玲奈、須沢栞、中居楓子、中尾俊介、永山悟、牧澄枝、吉海雄大、渡邉真悟
総評:山本浩司
コーディネート:佐藤凌真、新間英花、須賀理帆、手代木祐可子、寺内陸、平松正吾、本間柚希乃、松永隆宏

1日 11:10-12:10「東日本大震災の復興検証から、取り組みのあり方を考える」

長年、国土交通省都市局や復興庁で復興行政に携わった菊池雅彦氏をお招きし、「東日本大震災の復興検証から、取り組みのあり方を考える」と題した基調講演をいただく。太平洋沿岸に立地する自治体を中心に甚大な被害が生じた東日本大震災は、日本の被災地復興の歴史において、大きな転換点になったといえる。東日本大震災からの各地の復興を検証し、その取り組みから、今後の復興や事前復興のあり方を議論する。

講演者:菊池雅彦(東京大学)
コーディネート:福田大輔

1日 13:00-14:00「台湾における官民連携の災害対応-2024年花蓮地震を事例に」

2024年4月3日、台湾東部の花蓮でM7.2の地震が発生した。行政主導ではなく、NPOやNGOなどの民間組織が迅速に救援・支援を行い、避難所の運営を含め、官民連携のもとで復旧・復興対策が円滑に実施された。本セッションでは、台湾における行政と非営利組織の連携体制とその背景について話題提供・議論を行う。

登壇者:Lee Fuhsing(茨城大学)
コーディネート:中居 楓子、小谷 仁務

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