講義の概要
「復興デザイン学」では、「復興デザインスタジオ」と連動しながら復興に関連する講義シリーズを開講している。阪神淡路大震災を中心としながら、関東大震災、東日本大震災などに関わる実務者や研究者を講師として招聘し、計10回の講義を行った。また、最終回では、「復興デザインとは何か?」をテーマに、履修者が作成したレポートを基にディスカッションを行った。
講義の記録
ARCHIVES
2014年4月14日 April 14th, 2014
阪神淡路大震災における市街地復興事業の意義―東日本大震災との比較を通じて、阪神大震災の市街地復興事業の意義を探る―」清水喜代志(国土交通省都市局街路交通施設課長)
兵庫県の都市計画課長として、阪神淡路大震災からの復興に関わった立場から、市街地復興のあり方についてお話しいただいた。
2014年4月28日 April 28th, 2014
「神戸市における震災復興事業」講師:山崎聡一(神戸市住宅都市局長)
阪神淡路大震災後の神戸市における復興事業に関する立案プロセスと計画・事業内容、事業完了後の現在の状況について概説いただいた。
2045年5月12日 May 12th, 2014
「首都直下地震の被害想定と対策について」講師:田村英之(内閣府(防災担当) 参事官補佐)
東日本大震災の教訓および最新の科学的知見を踏まえ、昨年度見直された国の首都直下地震の被害想定について、「想定外」の事象を可能な限り減らすという観点から、大都市における複合的な被害の様相を紐解き有効な対策の方向性についてお話いただいた。
2014年5月19日 May 19th, 2014
「復興のソーシャルデザイン/石巻2.0の取組み」講師:西田司(オンデザイン),松村豪太(石巻2.0)
石巻市における被害状況と、震災後の石巻の復興プロジェクト(石巻2.0)での空き家や空き地を活用した取り組みや様々なイベントなどのデザインを通した活動についてご紹介いただいた。
2014年5月26日 May 26th, 2014
「震災復興計画と東京」講師:田中傑(京都大学防災研究所)
関東大震災における105,000人とされる死亡者行方不明者となった大被害に当時の社会はどう立ち向かったのか、また今同じ大震災が起こったときにどう対応できるのか、歴史的観点からお話いただいた。
2014年6月2日 June 2nd, 2014
「防災・安全まちづくり」講師:大島敦仁(国土交通省都市局都市安全課)
国において策定した「防災都市づくり計画策定指針」及び「地方力による都市の安全性向上の手引き」を通して、災害リスク評価に基づく総合的な防災都市づくり計画のあり方、自助・共助の取り組み方策について概説いただいた。
2014年6月9日 June 9th, 2014
「東京の震災復興計画『地域で行う事前の取組と主と直下型地震からの復興』」講師:北河一宏(東京都都市整備局市街地整備部企画課 復興企画担当係長)
東京都における事前復興への取り組みから東京都震災復興マニュアル(復興プロセス編、復興施策編)や模擬復興訓練の内容を紹介し、東京都における事前復興のあり方についてお話いただいた。
2014年6月16日 June 16th, 2014
「災害ビッグデータ~適用可能性と課題~」講師:村上圭子(NHK放送文化研究所メディア研究部)
ビッグデータ活用の現状と今後の動向を通して、災害情報の提供や震災復興計画への活用のあり方についてお話いただいた。
2014年6月23日 June 23rd, 2014
「復興の記録の取組と震災復興に必要な都市情報」講師:中村英夫(国土交通省都市局都市計画課 都市計画調査室長)
震災の記録をどのように行うか、現在の東日本大震災の記録への取り組みと、それを踏まえた震災復興に必要な情報についてお話いただいた。
2014年6月30日 June 30th, 2014
「東日本大震災における復興の取組み」講師:菊池雅彦(国土交通省都市局都市計画課 施策計画調整官)
震災直後の復興支援調査や、復興計画策定の経緯、生活再建の取り組みなどを概説し、今後の震災対策のあり方についてお話いただいた。