第7回復興デザイン研究会の報告

南相馬市の復興計画

東日本大震災を契機に、これまでの工学的技術を統合して、新たな復興デザイン研究を築くために、復興デザイン研究会を開催しています。
第7回では、「南相馬市の復興計画」について、総務省 消防庁総務課の村田崇氏に話題提供いただきました。

開催概要

日時:2015年6月24日(木)19:00-21:00
場所:東京大学本郷キャンパス工学部14号館222号室
話し手:村田 崇 (総務省 消防庁総務課)
主催:復興デザイン研究体/Urban Redesign Studies Unit

概要

 2011 年4 月から2013 年3 月まで南相馬市副市長をつとめた村田氏より、災害直後から現在までの復興の状況についてお話いただき議論を行った。

 南相馬市の人口は71,561 人から、63,212 人に減少。2013 年からはほぼ横ばいとなっている。ほとんどの機能は、元に戻りつつあるが、まだ相当の方が、災害公営に入れずに応急住宅のままの状況にある。災害直後は鹿島区で多く受け入れていたが、今後は、人口規模が縮小していくことを考えて、まちなか(原町区大町西地区)に整備を進めるようシフトしている。当時は汚染の情報も入ってこず、国家から見捨てられたと感じた程だった。

 住民に戻ってきてもらうためには夢のある計画が必要ということで、2011年に復興計画を、2015 年に総合復興計画を策定した。その中には、小高区復興拠点の整備や、人材育成、産業発展などを盛り込んでいる。

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